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●TROLLFEST / KAPTEIN KAOS <CD+DVD/DIGI> (2,484円)
 

PANTHEON Iのメンバー、専任サックス奏者、専任アコーディオン/バンジョー奏者を含むノルウェーの7人組フォーク・メタル・バンド、'14年発表の6thフル・アルバム。今回も期待通り!!サックスやアコーディオンが奏でる陽気なメロディ、効果的に導入されるポルカのリズムとフォーキッシュな要素が乱舞する呑めや唄えやのアッパーなフォーク・メタル・サウンドを展開。一時期と比較すると、ギター・リフなどのメタル的な要素もしっかりと練りこまれるなど、しっかりと成長を果たしつつも、変な方向へ進むのではなく、彼ららしさが貫かれているのが、ファンには頼もしい。

ex WITHIN TEMPTATIONのMartijn Westerholt<Key>を中心に結成されたオランダの女性ヴォーカル・シンフォニック/メロディック・ゴシック・メタル・バンド、14年発表の4thアルバム。アメリカのSF「LILITH'S BLOOD」に触発されたコンセプト・アルバムということで、これまでと比較するとよりドラマ性に比重が置かれたような作風。女性シンガー・Charlotte嬢の伸びやかな歌声で歌い上げるキャッチーさとメロウさを兼ね備えた高水準なメロディは相変わらずながらも、デス声の導入により、これまでになく激しさと美しさが交錯し、聴き手をストーリーの中へと引き込んでいくなど、バンドとしての更なる飛躍を感じさせる力作になっている。

スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム/ストーナー・ロック・バンドの'14年発表の3rdアルバム。BLACK SABBATH 影響下のヘヴィ・リフに、OzzyっぽいVoを乗せた比較的ストレートなスタイルながらも、楽曲によっては70's風味だったり、正統派メタル的だったりと間口の広さも聴かせる。デビュー以来、変わらぬスタイルを貫いているが、作品をリリースするごとに着実にクオリティがあがるなど成長著しいバンドのひとつ。近年のRise Above系をはじめ、この手のサウンドを聴きあさっている人には本作も間違いなくツボのはず!!

UKのトリオ激重暗黒ストーナー/ドゥーム・メタル・バンド、約2年ぶり14年発表の2ndフル・アルバム。ドゥーム・ファンから絶賛された1st「MONNOS」同様、ギターなのかベースなのかもわからないほどに重さに拘った激重リフによるミドル~スロー・テンポの強烈なドゥーム・メタルを展開。全編でうっすらと漂うエピカルな雰囲気と、呪術的な怪しさを醸し出すヴォーカルもサウンドの中毒性を加えることに貢献している。徹頭徹尾、重さに拘ったドゥーム・ファン必聴作品。

UKのプログレッシヴ・ゴシック・ロック/メタル・バンド、'02年「IN THERAPY」以来、約11年ぶりの新作となる14年発表の3rdフル・アルバム。プログレッシヴ・ロック的なアプローチとマイルドな中音域を中心の男声ヴォーカルがささやくように歌い上げるダークでメランコリックなメロディをベースとしたサウンドで、OPETH、RIVERSIDE、KATATONIA、ANATHEMAといったあたりのバンドとの共通項の多いサウンド。HM/HR的な激しさ、ヘヴィさにはかける反面で、キャッチーとさえ思えるメロディを導入することで聴き易さも兼ね備えるなど、メランコリックなメロディを最大に生かしたアレンジと共に実力の高いバンドであることが感じられる。ゴシック、そしてダークでメランコリックなプログレが好きな人には掘り出し物的な作品。