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OVERKILL / THE WINGS OF WAR (2,700円)


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・缶バッジ (ジャケット・デザイン / サイズ:37mm×37mm/正方形)


米国東海岸を代表するスラッシュ・メタルの重鎮 オーヴァーキル、通算19枚目のフル・アルバム『ザ・ウィングス・オブ・ウォー』を完成ーー。バンド史上最もヘヴィでアグレッシヴ、かつドラマティックと評された前作『ザ・グラインディング・ウィール』を凌駕するほどの仕上がりのこの新作、2019年度のヘヴィ・メタル・シーンにおける台風の目となること確実!



OVERKILLはアメリカ東海岸ニュージャージーの出身。D.D.ヴァーニ(ベース)とラット・スケイツ(ドラムス)を中心に1980年に結成された。彼らはヘヴィ・メタルと同時にパンク・ロックからも影響を受けており、D.D.はRAMONESのベーシストのディー・ディー・ラモーンから、ラット・スケイツはTHE DAMNEDのラット・スキャビーズからそれぞれ拝借したステージ・ネームだ。元々2人はパンク・バンド、THE LUBRICUNTSで行動を共にしており、そのバンドが解散すると新たにVIRGIN KILLERを結成、地元の友人であるボビー“ブリッツ”エルズワース(ヴォーカル/ブリッツというニックネームはDEAD BOYSのジョニー・ブリッツから拝借)と共に活動を始め、やがてはオーヴァーキルと名乗るようになった。当時ギタリストのポジションはかなり流動的で、何人も入れ替わったギタリスト達の中にはANTHRAXで後に知られることになるダン・スピッツも含まれていた。ボビー・ガスタフソンが加入してラインナップがひとまず固定したのは1982年のことだった。

当初はIRON MAIDEN、JUDAS PRIEST、MOTORHEAD、RIOT、DEAD BOYS、RAMONES等のカヴァー曲を演奏していたが、やがてオリジナル曲を書き始め、1984年にはMetal Storm Recordsと契約して4曲入りのEP『OVERKILL』を録音した。しかし、『OVERKILL』のリリースは当初の予定よりも7ヵ月も遅れ、彼らの名前が知られるようになったのはMegaforce Recordsから1985年にリリースされた1stアルバム『FEEL THE FIRE』においてだった。最初に制作した『OVERKILL』は、結局『FEEL THE FIRE』の後に発売されている。

IRON MAIDENやJUDAS PRIEST等ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの様式と、RAMONESやDEAD BOYS等から受け継いだパンク・ロックの荒々しさを融合させた彼らの音楽性はアンダーグラウンドですぐさま話題となり、METALLICA、SLAYER、ANTHRAXらに続く存在として注目を浴びるようになった。1987年には表現力と演奏力が格段に増した2ndアルバム『TAKING OVER』を発表、スピード、パワー、グルーヴ、メロディといった面での順当な進化を印象づけた。同年、EP『FUCK YOU』を最後にバンド結成メンバーのラット・スケイツが友好的に離脱、後任として元PAUL DI’ANNO’S BATTLEZONEのデンマーク人ドラマー、ボビー“シド”ファルクを迎えている。

新たな編成となったOVERKILLは、3rdアルバム『UNDER THE INFLUENCE』(1988年)、4thアルバム『THE YEARS OF DECAY』(1989年)と短いスパンのうちに優れたアルバムをリリース、それらのアルバムでは音楽性の更なる高まりを見せたが、1990年にボビー・ガスタフソンが離脱。彼の後任としてメリット・ギャントとロブ・カナヴィーノという2人のギタリストを迎え、以後5人編成で活動していくことになった。 5thアルバム『HORRORSCOPE』(1991年)、6thアルバム『I HEAR BLACK』(1993年/ドラマーがティム・マレアーに交代)、7thアルバム『W.F.O.』(1994年)、8thアルバム『THE KILLING KIND』(1996年/ギター・コンビがジョー・コミュー&セバスチャン・マリノに交代)、9thアルバム『FROM THE UNDERGROUND & BELOW』(1997年)、10thアルバム『NECROSHINE』(1999年)、11thアルバム『BLOODLETTING』(2000年/ギタリストがデイヴ・リンスク1人の4人編成で制作)、12thアルバム『KILLBOX 13』(2003年/デレク・テイラーがセカンド・ギタリストとして加入、再び5人編成となった)、13thアルバム『RELIXIV』(2005年)、14thアルバム『IMMORTALIS』(2007年/ドラマーがロン・リップニッキに交代)、15thアルバム『IRON BOUND』(2010年/本作より世界最大のメタル・レーベルの1つであるNuclear Blast所属となる)、16thアルバム『THE ELECTRIC AGE』(2012年)、17thアルバム『WHITE DEVIL ARMORY』(2014年)といった具合にコンスタントに作品をリリース(オリジナル・アルバム以外にもカヴァー・アルバムやライヴ・アルバム、ライヴDVD、ボックスセット等も発表している)、90年代から2000年代にかけてのヘヴィ・メタル不遇の時代も、不撓不屈の精神で活動を続けていたことは非常に意義深い。2018年にはドイツのオーバーハウゼンにて開催された『FELL THE FIRE』の30周年と『HORRORSCOPE』の25周年を同時に祝うアニヴァーサリー・ライヴの模様を収めたライヴDVD/CD『LIVE IN OVERHAUSEN』をリリース、1日のうちに2枚のアルバムを完全再現するという音楽シーン全体において前代未聞の試みが絶賛されたことが記憶に新しい。

また、ツアー活動もそのキャリアを通じて精力的に続行、1990年に初来日公演を行なっている。二度目に彼らが日本に来たのはそれから11年後、2001年のことで、それ以降は2004年、2010年、2015年、2017年に来日している。2004年以降はTHRASH DOMINATIONへの出演がメインだったが、2017 年には彼らはLOUD PARKに初登場、大観衆を前にして貫禄のパフォーマンスを披露した。

このたびリリースされる新作『ザ・ウィングス・オブ・ウォー』は、前作『ザ・グラインディング・ウィール』以来2年振りとなる通算19枚目のオリジナル・アルバム。前作では、元SABBAT〜HELLのギタリストであり、今現在JUDAS PRIESTのツアー・ギタリストとしても活躍しているアンディ・スニープがミキシングとマスタリングを担っていたが(アンディはJUDAS PRIEST、ACCEPT、MEGADETH、TESTAMENT等を手掛けてきた現代メタル・シーンを代表するプロデューサー)、今回はSOULFLY、QUEENSRYCHE、HATEBREED、SANCTUARY、REVOCATION、CROWBAR等といった様々なタイプのヘヴィ・メタルやハードコアのバンド達を手掛けてきたクリス“ゼウス”ハリスがそこのところを担っている。そして目玉というべきは2017年にバンドに加入したドラマー、ジェイソン・ビットナー(SHADOWS FALL)が初めてオーヴァーキルのレコーディングに参加したことだろう。彼の強力なドラミングにより オーヴァーキル サウンドはまた一段階シフトアップしているのは確かである。

彼らは80年代から活動を続けてきた老舗バンドだが、老舗やベテランといった位置づけに安穏とすることをよしとしない、現代メタル・シーンにおいて最もストロングかつパワフルと呼べるヘヴィ・メタル・サウンドがこの『ザ・ウィングス・オブ・ウォー』において大炸裂している。

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